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日本産の石油
昨今、ガソリンの値上がりが激しく、3月にはついに過去最高のレギュラー190円台という金額に到達してしまいました。
今は一時的に落ち着いているように見えるかもしれませんが、世界的には高騰したままですから、また高額域に戻ってしまう可能性は高いでしょう。
誰もが知る通り、石油の流通が難しくなってしまったが故の値上がり。輸入に頼っている日本の場合はどうしようもありません。
しかし、そもそも日本で石油は採れないのでしょうか?石油が何から出来ているのかを考えると、不思議に思います。

化石燃料”石油”
石油は化石燃料と言われるように、古代の植物プランクトンなどが化石化し、数千万〜数億年という気の遠くなる年月を経てできたもの。
ということは、昔は海の底だったという地面なら、どこを掘っても見つけられるはず。日本の地中にだって存在していて当たり前のはずですよね。
それなのに、なぜ掘らないのか?なぜ海外に頼るのか?今、私たちが立っている地面の下にも石油はあるはずなのだから、掘れば良いじゃないか!

新期造山帯
普段踏みしめている地面。これを掘ってみると層になっていることは子どもでも知っている話でしょう。
ミルフィーユみたいな地層に石油が埋まっているわけですから、それを掘り起こしているわけです。
ところが地層はミルフィーユケーキのように、きれいに横並びになっているとは限りません。
日本の地面は横から圧力が加わって動き続けていることで、プレート地震が起きる地域と言われていますよね。
このように横から押され続けて地面はぐねぐねと湾曲(褶曲)し、山あり谷ありの地域へと変貌してきたわけです。
こういった日本のような地層は”新期造山帯”と呼ばれ、世界でも限られたエリアに絞られます。

日本で採れない理由は?
褶曲した結果、山型に露出した地層もあれば、窪地になる地層もあるわけです。そして、石油を掘り起こすにあたって効率は無視できません。
つまり、石油が回収しやすい具合で、窪地のようになっている所が理想的です。
水を確保する時、窪んだ地面に溜まった水たまりを汲むのが効率的であるのと同じと言えるでしょう。
わざわざ山なりになっている部分から水分を抽出したりしませんよね。そのまんま同じことが石油にも言えるわけです。

採れることは採れる。
要するに、厳密に言えば”採れない”のではなく「採りにくい」から結果的に輸入に頼っています。
日本国内で掘り起こしたとて、少量しか確保できない。そんなことのために莫大な費用と労力を割くなんて、非効率にも程があります。
この町を掘り起こして少量確保。次は隣町を掘り起こして…なんてやってたら、落ち着いて家も建てられませんしね。
それだったら、うまい具合に石油が溜まっている国から「わけてちょーだい♪」と頂いてくるほうが現実的。そうして今の形に落ち着いているわけです

枯渇まで約50年。
現在の技術で採掘できる石油は、2026年から換算して”あと54年分”しか無いと言われています。もちろん地球上の全ての石油が枯渇するという意味ではありません。
電気自動車はもう化けの皮が剥がされたと思いますから、今後は消えゆく存在でしょう。ハイブリッドに頼りつつ、水素エンジンの運用化に期待したいところ。
石油の枯渇はガソリンや灯油などの燃料が使えなくなるだけではありません。プラスチックが作れなくなり、家電や衣類も貴重なものとなります。
全ての機械に必須である”オイル”も無くなるわけですから、原始時代に逆戻りするような深刻度なんですよ。

日本発祥の人工石油。
近年、京都大学の今中忠行教授達が「人工石油」の精製に成功し、世界中を驚かせました。大気中の二酸化炭素と水、そして特殊な光触媒を用いて作れるエコな方法という点でも注目が集まっています。
自動車から排出されるCO2が問題だったのに、このCO2から再び石油を作れるのだとしたら、大気汚染がプラマイゼロになる素晴らしい技術。
製造コストは10〜14円と言われているため、それはもう夢のある発表でした。
しかし、海外とのお付き合いや利権的な事情など様々な問題が山積み。普通に考えても、すんなりと進むような話ではありません。

次期流通分からオイルも値上がり予定。
人工石油の精製が当たり前になり、CO2問題や枯渇問題が過去のことになるのか。あるいは水素の安価な精製方法が確立されて、水素エンジンが主流になるのか。
各々の事情からスムーズに話が進むわけもなく、まだしばらく先の話になりそうです。
とはいえ、泣いても笑ってもタイムリミットは50年しかありません。今後も非常に気になる石油事情ですね。
ちなみに、そろそろオイル類も値上がりが激しくなる頃ですから、自動車のオイル交換はお早めに。
次回更新日:6月19日
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