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話し合いが夫婦を壊す
相談を受けていると、パートナーとケンカになり「私の何がいけないのか?」といった不平を口にする方をよく見かけます。
内容によっては”本当に何も悪くない”ケースもありますが、ままあるのが「話し合いそのもの」が進まずに不満を洩らす方々。
事情や詳細を聞くと、考えるべき課題が山ほどあるといった印象を受けることもあるのは事実。
今回は、その一例として”夫婦のための話し合いが離婚に繋がっていくケース”を紹介したいと思います。

あるご夫婦の体験談。
旦那さんの些細なミスを受け、話し合いを始めたものの、判然としない旦那さんの態度に”納得できる理由”を求めたそうです。
「どうしてそうなったの?」「何がいけなかったと思う?」「次はどう気をつける?」など投げかけたけど、「わからない」と要領を得ない旦那さん。
数時間が経過し「もう話したくない」「疲れたから明日にしよう」などの提案をされたようですが、まだ話は進展してません。
奥さんは「今解決できないのに、明日なら解決できるの?」と、話を終わらせることを拒んだそうです。
どうせ”無かったことにしようと画策しているのだろう”と思ったそう。

離婚を求められる。
ある日、旦那さんから「もう限界だ」「疲れた」と離婚を申し出られたため「急になぜ?」と感じて、浮気を疑うことに至り、相談に訪れた奥さん。
職場からの直帰なら◯時には帰宅しているはずが、毎日必ず2時間も誤差があるから怪しい、とのこと。時間が短いため浮気ではないのでは?浮気だとしても決定打になる映像は撮れないのでは?と慎重に調査日を練っていました。
しかし、まもなくして旦那さんの強い要望によって、調査を行うことなく離婚することに決まります。
今思えば、直帰しない理由は「奥さんといる時間が苦痛だったから寄り道していた」のかもしれません。

離婚後も同じ現象が起きた。
離婚後しばらくしてから、いい雰囲気になった男性とよく会っていたそうです。彼女のほうから誘うこともあれば、相手から誘われることもありました。
ある時、彼からの連絡が減ったため、忙しいのかも…としばらく様子を見たものの、相変わらずだったことで「最近どうしたの?」と理由を確認。
「忙しくて…」と回答があったものの「前も忙しかったでしょ?今回は何が違うの?」など、次々と疑問を呈したそうです。
彼女に悪意は無く「きちんとした理由があれば納得できるから質問した」とのことでした。やがて「疲れる」「しんどい」と関係を切られてしまったそうです。

自分にも原因があるのかと考える
旦那さんのミスを問い詰めた時も”同じ過ちを繰り返さないために原因を明らかにする”べく、質問していました。
離婚後の彼氏についても”連絡が減ったからその理由を知りたかっただけ”であり、それを聞いただけ。
どちらの場合も彼女の言動から生まれた疑問ではなく、発端は男性側でした。とはいえ、どちらからも同じような理由を挙げられて離れられてしまう。
声を荒げたり、取り乱したりといったことは無く、いつも冷静で威圧的な態度は取っていない…それなのに、なぜ?
「自分自身にも相応の原因があるからこその結果だろう」と考えたそうですが、どうしても解らなかったとのことでした。

まずは”原因”を突き止める。
質問に答えたら、次の質問が乗っかるのは、コミニケーションとしては当たり前。
それだけを見るなら「男性達にとって困る質問が出てきたから、話し合いから逃げた」ようにも見えます。彼女からすると”都合が悪いから答えない”と思えたのでしょう。
しかし、それはあくまで彼女側一方の目線。
彼女にとっては「納得できるまでが話すことが話し合い」ですが、相手からしてみれば「彼女が納得する答えを出すまで終わらないクイズ」でしかありません。
つまり”話し合いの終点”は最初から彼女側にしか無く、彼らにとってはそれ以外の道筋は用意されていないように見えていたことでしょう。
これでは男性側の意見は全く尊重されません。

本音と建前の”本音”
彼女の言っていることは1つ1つを見る限りではそれほどおかしくありません。「理由を知りたい」「悪いところは直したいから話し合いたい」いずれも当たり前のこと。
しかし、口では「説明してほしい」と言っていても、事実上「説明するべきだ」という威圧的な本心がこもっています。
「忙しい」と答え「以前と何が違うのか」「何がそんなに忙しいのか」と返されれば、怒鳴らず、暴言を吐いていなくても、相手を追い詰めることに違いはありません。
人の言動は機械のようにシンプルな構図ではありません。自分でもわからないこともあるし、言いたくない場面だってある。
これを無視して「答えろ」と言うのは、ただの尋問でありコミニケーションとは言えないでしょう。

主軸が自己中心的。
「お互いの先々のために話し合いが必要」と意見はごもっともだと思います。自身に反省点が無いのか?とセルフチェックする点も素晴らしい心がけ。
「自分にも悪いところはある。でも、この話し合いのきっかけ(原因)はあなたにもあるよね?」も間違いではありません。
しかし、男性側にしたら「自分の非を認めても納得して貰えず、最後には全て自分のせいにされる」と感じるでしょう。
彼女が”対等なつもり”でも、相手が”対等な立場では無い”と感じたのなら、それはもう「話し合い」ではありません。
論点だけでなく、相手のことも見なければ、”2人の先々ため”にはならないのです。

何を直せば良いのか?
彼女に足りないのは「納得できなくても終わらせる配慮」と「相手の意見を尊重すること」かもしれません。
「納得できない」ことと「相手が説明しなければならないこと」は別の話。納得できなくても「これは説明してもらうべきか?」を考えれば、自然と”必要ない”ことに気付けるはずです。
聞いてしまう癖があるのなら、気になっても一呼吸置いて「この質問は必要か?」と考えてみれば、ブレーキにもなり、なおかつ選択肢を丁寧に選べます。
「聞くべきことと聞かなくても良いことを区別すること」に気を付ければ、自然と直るのではないでしょうか。

本人さえもわからないことがあると知るべき。
相手の気持ちや行動の理由を知りたい、教えてほしい、納得したい、そう思うことは自然で、決しておかしなことではありません。
しかし、その全てを説明することは非常に難しいでしょう。わからないままスルーすることも必要なスキルです。
だって「なんでチョコ好きなの?」って聞かれても、「知らねぇよ!好きなもんは好きなんだよ!」って思いませんか?笑
理由が無い感情なんて珍しいことではありません。そんなところまで理由を求められたら、うんざりするのも当然でしょう。
こういった相談者さん意外と多いのですが「自分は何を直したら良いのか?」と真剣に聞きに来られた人は初めてでした。このことからも、純粋に”良い関係を築きたかったのだろう”と伝わります。

一言から察する。
人の一言には様々な考えが詰まっていることもあります。色々な感情や考え、経験に基づいたものなどあっての「1つの回答」であることなんて日常茶飯事でしょう。
先日、ラジオで「どうすれば探偵になれるか?」と聞かれ「誰でもなれますよ。」と答えました。適当な回答と感じた人が多かったそうですが、私は真剣そのものです。
“探偵になる”と”続けられる”は別ものだし、想いの強さも人それぞれ。向き不向きもあれば、その人が自覚していないスキルが目覚めることもあるかもしれません。
他にもたくさん理由はありますが、一言にまとめると”やってみなきゃ解らない”のだから「なりたきゃ誰でもなれる」という回答になりました。そもそもなれない理由もありません。
表面上の言葉から、いくつの本音を拾えるのか?は、相手の気持ちを察する上では重要なスキルかもしれませんね。
次回更新日:10月16日
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