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実はエコじゃないエコドライブ
過去最高のガソリン代を記録した2026年。3月はレギュラーガソリンでさえ190円台に乗っかり、誰もが燃費を無視できない状況まで追い込まれたことでしょう。
私の場合、元々の走り方が穏やかだったのもあり、どの車種に乗っても実燃費の平均値より良い数字でした。
探究心が強いほうだから、免許取り立ての頃から「どうすれば最高記録を更新できるか」と燃費テストも続けていたのも関係あるでしょう。
実燃費21〜24と言われる車種でも27〜30が当たり前だったりしますが、かといって”遅くてウザい車”にはならないよう気をつけています。
つまりネット検索や動画で雑破に得た知識ではなく、実走実験をしてみたり車の構造を勉強したりと、長い年月をかけて得てきた情報と思ってもらって構いません。

燃費向上の基本。
本題に入る前に、まずは低燃費走行と言われる運転をおさらいしたいと思います。
急発進や急停車を避けて緩やかに発進、減速することや、速度を上げたり下げたりせずに一定速度で安定させて巡行すること。
先の信号で停まると判っているのなら、早いうちにアクセルペダルから足を離して、惰性で走行することも意外と燃費を変化させます。
つまりは”アクセルワークが肝”となるので「ブレーキランプを必要時以外は点灯させない」ような走り方を意識するだけで、かなり変わるもの。
自転車を漕いでいる時に”いかに体力を温存するか”と様々試した経験は誰にでもあると思いますが、あれと全く同じことを車にするだけです。

シフトの基礎。
車を運転するにあたり、必ずシフトレバーは操作しますよね。しかし、大抵はP(パーキング)とD(ドライブ)、そして駐車時のR(リバース)ばかりなので、Nはほぼ触れません。
このNは”ニュートラル”を指し、エンジンと駆動系パーツを切り離すためのもの。つまりアクセルを踏んでも走りません。
タイヤはフリー状態なので、傾斜でNレンジに入れると勝手に転がって下っていってしまいますし、平地ならその位置でそのまま。
自転車のチェーンリングからチェーンを取り外すと、いくら漕いでも進まないことは誰でも知っているでしょう。
手で押したり引いたりでしか動かせませんが、これと全く同じ原理です。

Nはいつ使う?
普通に移動手段として乗っている時はNレンジを使うことなんて無いでしょう。どのタイミングで使うの?と思っている方もいるはずなので、再確認しておきます。
基本的にはニュートラルは緊急時しか使いません。故障により、他の車に牽引してもらう(引っ張ってもらう)時など。
他には、滅多に起こり得ないものの「走行中にアクセルペダルが戻らない」などの暴走状態の時。強制的に駆動系を切り離すことで、暴走を食い止めることができます。

Nレンジによる燃料節約。
では、ここからが本題になりますが、低燃費を目指す人なら必ず考えたことがあるであろう”Nレンジ走行”はどうなのか。
下り坂でDのままアクセルペダルから足を離しても、エンジンブレーキがかかっているからスルスルとは転がってはいきません。
これをNにすると、自転車でペダルから足を離して下り坂を滑るように降りていくのと同じ状況になり、無抵抗にタイヤは回転して非常にスムーズ。
抵抗があまりかからないから、燃費には良いのでは?という疑問。
これまた自転車で想像すると解りやすいでしょう。下り坂でペダルにもブレーキにも触れずに、慣性の法則だけで”いかに遠くまで進んで漕ぐのをサボるか”と誰しもが試したことがありますよね。

Dレンジでのアクセル。
結論を知るためには、少しDレンジの働き方を学ぶ必要があります。
アクセルペダルを踏むとガソリンを霧状にしてエンジン内に吹き込ませ、燃焼、爆発させることで機関車のようにシュポシュポとピストンが動きます。
ではアクセルを踏んでいない時ここはどうなってるのか?
走行してなくてもアイドリング(エンジン稼動)させているので燃料は消費します。しかし車の全てを管理するコンピューターは、その時々に合わせて使用する燃料を「適正量」に自動調節。
つまり”常に最低限の消費量”に調節してくれるため、Dレンジのアイドリングと言えどもガソリンを無駄喰いはしていません。

Nレンジではどうなのか。
一方、Nレンジではエンジンと駆動系を切り離しているため、適正量による燃費どうこうの計算は不用となります。”適正もくそも無い”という感じでしょうか。
つまり計算無しのアイドリングと同じガソリン消費量で、エンジンを稼動させています。
そして、アクセルペダルを踏んでいない時のDレンジと、PやNのアイドリング時とでは、後者のほうが燃料を消費します。
いつでも燃費が良い状態にしたいのなら、余計なことをせずにDレンジのまま、アクセルワークをひたすら磨くこと。
そうすればコンピューターが気温や抵抗値など様々な計算をして、最低限の消費に抑えてくれる。これが答えでした。

コンピューターの学習には誤差がある。
外気温や吸気量、運転者のアクセルワークなど、様々なことを加味して計算してくれるコンピューター。
これらは常に適正量を算出して自動補正してくれてますが、走り方を変えたら即座に…というわけではありません。
常に雑な運転をしていた人が急にエコ運転を始めたとて、それを適正値に補正するために学習する時間が必要。
通常、約150km以上の走行で学んで反映してくれるといいます。
たった1〜2時間の街乗りで「変わらない」と話していた人を見たことがありますが、気が早いにも程があるぜよ!

空気圧も要点検。
常識レベルのエコ運転知識ですが、タイヤの空気圧も定期的にチェックしておくことをおすすめします。
これも自転車に例えると誰もが理解しやすい話で、空気があまり入ってないタイヤよりパンパンのタイヤのほうが漕ぐのが楽ですよね。
自動車も全く同じことが言えるので、空気圧を常に適正量、またはわずかに高めにしておくことで、負荷を減らしてあげられて節約に繋がります。
自転車同様、パンパンだとガタガタ道での突き上げ感は増しますから乗り心地は多少落ちます。しかしデメリットはその程度。
※運転席ドアのシールにある”適正値”より、+10〜20程度までにしましょう。

どの車種でも共通していた最良速度。
おまけ的な話ですが「ノロノロ運転なら燃料消費量が少ないからエコドライブになる」と勘違いしている人も少なくありません。
探偵故に様々な車種に乗ることもあり、またマイカーを乗り換える度に実験していて確信したのは、「ある程度の速度を出しているほうが良い」ということ。
メーカーや車種問わず”時速60km巡行”が最高燃費を叩き出せます。
日本の道路事情的に”60〜80kmで適正化するように設計されている”ようですね。
※海外メーカーの車種は実験したことがありません。全て日本車での結果です。
※ハイブリッド車は低速域でも低燃費走行が可能。
※巡行時の踏み方も様々で、燃費が変わります。

貯金と同じく、積み重ね。
日々の積み重ねがやがて大きな燃費の差を生み、消耗品費(ガソリン代)を節約してくれます。
細かなところまで話したらキリがありませんが、いわゆる”実燃費”の平均値を10〜20%向上させるのは難しくありません。
車の構造を勉強して実際の走行で実験して、ちょっと気をつけるだけで年間数万円の節約になるのだから楽しくすらなってきます。
いつも不思議なのは、勿体無い精神や節約云々を全開にしている主婦ほど、なぜか燃費には気を使わない運転をしていること。雑な運転や、冬でもエアコンをONにしているを見かけるたび、謎でなりません。
それだけで年間、数千〜数万円は浮くだろうに…。
次回更新日:5月29日
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