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みんな障害者

あるお店のお喋りなオーナーさんを観察していた時のこと。お客さんが退店する毎に「あの人は◯◯の障害持ちだよね」などと、常連客にひたすら同意を求めてました。

きっと、その人の中では”障害者”という枠は見下す対象で、悪口の宝庫なのだろうと思わされる口ぶり。そういった類の人は定期的に見かけるので珍しくありません。

それを聞きながら「じゃあ自分は障害だらけだなぁ〜。」と考えていました。多かれ少なかれみんな何かしらを抱えているものだ…と思っているからです。

そう話せば「いやいや」と理解できないと言わんばかりな人もいらっしゃるので、まずは基礎知識を知るところから始めなければなりません。

生存戦略=個性。

動物も植物も、全ての生きるものには個性があります。1人1人が違っていて、それぞれに得意不得意があり、好き嫌いさえも違うのは当たり前。

これは生き残るための”生存戦略”であり、絶滅を避けるために必要不可欠な仕組み。

個性があって始めてそれぞれ違う判断になるし、食べるもの、生活スタイル、選ぶパートナー、全てが変わります。

例えば、全ての人間が共通して”りんごが好き”だとします。しかし、実はりんごをよく食べる人は、ある病気にかかりやすい体質になるとしたら、流行病でさっそく絶滅の危機。

このように全てが同じでは生き残れません。みんな違うから”イレギュラーな出来事があっても生き残れる種がいる”となるわけです。

カラフルチョコ

個性はグラデーション。

学問に長けた人、運動が得意な人、格闘が強い人。各々に突出した能力があるのも個性ですし、その振り幅も人によって違います。

微妙な差のから大きく違うことなど、幅広い個体差があるため、中には「自分が優秀」と勘違いしてしまう人も少なくありません。

例えば、勉学が得意だった人が勉学を苦手とする人を小馬鹿にしているのをたまに見かけます。しかし、後者は勉学が苦手な代わりに運動能力は圧倒的に優れている…なんて例は解りやすいでしょう。

逆のパターンしかり、また他のことでもやはり同じ。自分の得意分野を土俵にして考えがちな人は勘違いしやすいのかもしれません。

体質から性格まで全ての個体差はグラデーションのように幅広く違うもの。何かに優れていたって、何かが劣っているのは当然の仕組み。

障害のボーダーライン。

これら個性は、内容や度合いによっては「生活に支障が出る」ものになりかねません。

例えば、ASD(自閉スペクトラム症)は人の話を理解できないのも特徴と言いますが、度合いは人それぞれ。

生活にそこまでの支障が出ない程度で、会話していても周りが気付かない程度なら、ASDとは言われません。

しかし、あくまで度合いが違うだけであって同じという人は珍しくなく、なんなら自分もそうなのでは?と思うことさえあります。

つまり障害か否かの線引きは「生活に支障があるか否か」です。

“障害と言われる内容をほんの少しでも持っている人”をリストアップしたら、実のところ大半の人が当てはまることになるでしょう。全員でも不思議ではありません。

時代によって変わるもの。

視力が悪いからと言って、障害と言われることはありませんよね。「あまり見えないのなら君は生活できないよ!」なんてなるわけがありません。

しかし、それは現代にメガネやコンタクトレンズがあるからであって、大昔なら話が変わってきます。

視力が低い=見えない。ということは狩りもできないし、野草探しも手間取る。敵の襲撃にも弱いし、夜はデメリットだらけ。

もはや生きていくのは困難で、昔なら”立派な障害”だったことでしょう。

あくまでも”現代では障害の枠に入らない”だけであって、環境が違えば生きるのには苦難となり得ます。

職種や周囲の人など”環境”にもよる。

映画のワンシーン。近くまでゾンビが迫って来て、いち早く逃げなければならない状況で、4人家族の1人が怯えて座り込んでしまう場面は冷や冷やもの。

1人が足手まといで4人全員が危険にさらされるのなら、私の場合はその1人を早々に見捨てて3人の命を優先します。家族だからとか、子どもだからとかは関係ありません。

私はこのように感情を別(off)にして物事を考えたり判断したりしがちなため、一般的には理解し難いような判断や発言になりやすいのが欠点。

こういう思考回路を「おかしい人」「嫌な性格」と思う人が多いのは知っています。サイコパスだ、なんてからかわれることもありました。

しかし探偵であれば、この思考回路は無駄なく活きるので適職だったと言えるかもしれません。この思考は奥さんも承知の上だし、良いことと感じているそうです。

つまり、私はたまたま適合できる職と、良しとしてくれるパートナーなど、不遇のない環境にいるだけ。職が違ったり周囲の理解が無ければ支障となり、障害者の枠内だった可能性は充分にあります。

誰もが持っている。

“みんな何かしらの障害をもっている”と思う理由を理解して頂けたでしょうか。

うちの奥さんは比喩表現を解読するのが苦手だし、目を見て返事しながらも実は全く聞いてないなんてこともあります。聞き間違えもわざとなのでは?と疑うレベルで多々あります。

いずれも個性と言えばそうなりますが、生活に支障が出るほどではありません。明るく元気な人柄故に、そういうおバカキャラクターとして成立してます。

夫婦揃って難ありながら、今のところ問題となりませんが、何か少し環境が違えば立派な障害者でしょうね。

 

 

 

次回更新日:5月8日

 

 

 

【アイビー探偵】   

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